家族で留学 やること一覧(計画~留学先決定まで)

家族留学計画_付箋

私たち家族は、妻の私がカレッジへ留学、それに夫と子供が帯同という形で、夫婦+4歳の子どもでカナダバンクーバーへやってきました。改めて当初私たちが家族で留学をするのにあたってどのようにプランを立てたのか、実際どうだったのかを振り返っていきたいと思います。

単身で行く場合、夫婦のみで行く場合、さらに子どもを連れていく場合など、人によってそれぞれ考えなければいけないことややることは異なってくると思いますが、参考例としてお役にたてば幸いです。

今回は、まず全体のうち、「計画〜留学先決定」の段階でやったことをまとめたいと思います。

全体のタイムライン:我が家の場合

まず、計画から実際に渡航するまでの私たち家族の全体的なタイムラインは下記の通りでした。

留学やること_タイムライン

やったこと一覧

計画~留学先決定まで

  1. 目的・ゴールの明確化
  2. 情報収集(インターネット、ブログ、ビザ/留学エージェントウェブサイト、Xなど)
  3. 全体プラン、タイムラインの作成
  4. 資金計画
  5. ビザコンサルタント/エージェントの初期カウンセリング
  6. 英語試験IELTS Academic対策、受験
  7. 留学先の学校の選定と出願
  8. 学生ビザ申請

留学決定後~渡航まで

  1. 勤務先への退職意思、手続き
  2. 日本の賃貸契約/家の手続き
  3. フライト予約
  4. eTA(電子渡航証)の申請
  5. こどもの幼稚園への退園届の提出
  6. 海外旅行保険、医療保険の検討・契約
  7. バンクーバーでの住居探し・契約
  8. インターネット回線契約
  9. 引越し荷物の発送(航空便、船便)
  10. 国民年金の任意継続の判断、手続き
  11. 役所手続き(転出届、国民健康保険脱退、こども医療証返却)
  12. 納税管理人の指定手続き
  13. 証券会社・銀行等の住所変更届
  14. IdeCoの種別変更

渡航後

  1. 学生ビザ正式発行手続き(空港)
  2. 入居手続き
  3. 家具・家電・生活用品の調達
  4. 携帯電話契約
  5. 保育園(デイケア)探し、申し込み
  6. 銀行口座開設
  7. SIN(Social Insurance Number)発行申請
  8. 公的健康保険Medical Service Plan(MSP)登録
  9. ファミリードクターの登録
  10. BC Hydro(電気)へ使用開始手続き
  11. 配偶者の滞在許可延長(Visitor Record)の申請
  12. Compass Cardの入手
  13. 夫、リモートでできる仕事探し

今回は、上記「計画〜留学先決定」部分、「1.目的・ゴールの明確化」~「8.学生ビザ申請」を書いていきます。

1-目的・ゴールの明確化

意外と見落としがちですが、特に家族留学の場合は、完璧でなくとも目的とゴールをある程度定めて、家族間で認識を合わせておくのは重要だと思います。そもそも最初の時点でここがずれていると家族間で大きな問題に発展しかねません。両親や親戚などの支援を得づらい海外では、家族の中での結束、夫婦仲、助け合いはとても大切と感じます。

(夫婦・子どもの個人視点、家族視点両方で)

  • なぜカナダへ行くのか
  • 卒業/ビザ期間の満了後、何をしたいのか
  • 滞在期間はどれくらいで考えているのか(1年?2年?5年?永住をめざしたい?など)
  • そのために取るべき手段は何がいいのか
  • タイミングはいつがいいのか

一方で、目的やゴールの大枠をきちんと整理、棚卸しつつも、あまり厳密すぎるゴールを設定せず、ある程度先のことは渡航後にフレキシブルに決めたり、プランを変更したりしていく柔軟性や心の余裕を作っておくのも大事かなと思います。その理由としては、

  • 実際やってみないとわからないこともある
  • 生活していく中で気持ちの変化x家族人数分の変動要素がある
  • 移民政策の変更など、読めない外部不確定要素がある
  • あまり厳しいゴールにこだわりすぎると、物事がうまくいっていない場合に焦りやストレスが生まれてしまって、生活が自体楽しめなくなる

若くて独り身であれば、「とりあえず、何も考えず行ってみよう」もありかなと思いますが、30代以降、特に家族全員で渡航する場合は、やはりこの辺をある程度考えて話し合った方が、後で後悔したり、認識のずれになってしまわない気がします。

2-情報収集(インターネット)

ある程度、目的や目指すところが決まったら、インターネット上で、情報収集をしました。

  • 個人ブログを読む(「カナダ生活、ブログ、家族留学、親子留学」などで検索)
  • Xでカナダから発信されている方を見つけて、Follow→投稿を継続的に読む
  • 留学エージェント、ビザエージェントのウェブサイトを読む

インターネット上には、ワーホリの方や語学留学されている方など一人渡航の場合の情報はたくさんあったのですが、私たちのように夫婦と子ども家族全員で行くというケースの情報が少なく、現地に知り合いもいなかったので、この部分は結構苦労しました。

そんな中、特に参考になり情報収集でお世話になった下記のサイトでした。

・ビザ・永住権に関する知識 → ビザJPカナダ

・家族での渡航に関する知識 → おやこde留学 

3-全体プラン、時間軸の作成

ある程度情報収集でイメージができた時点で、我が家は2022年に夫婦会議を開いて、約2年~2年半後に渡航する具体的な計画を立てました。恐らく平均より少し長めかもしれませんが、当時していた仕事の節目などを見据える必要性や、英語のスコア達成のための期間にある程度余裕を持ちたかったという理由からでした。

4-資金計画

夢や勢いも大事ですが、避けては通れないのがお金の話です。

特に家族渡航の場合には、準備段階、渡航後の生活に関してお金の計画を立てることが非常に重要です。ここも人によると思うので、あくまで個人的な見解にはなりますが、まず生活費は、子持ちの家族でバンクーバー市内に住むのであれば下記くらいは見ておくのがよいかなと感じます。

パターン金額
最低月4,000カナダドルx12ヵ月=48,000カナダドル(約495万円)
理想月5,000カナダドルx12ヵ月=60,000カナダドル(約618万円)
心に余裕月6,000カナダドルx12か月=72,000カナダドル(約742万円)

※2025年2月時点レート103.00円で換算

これらの額を事前にすべて用意するのか、一部を用意して、後は渡航後の収入で当てていくのかなどの想定も立てておくと安心かと思います。

なお、実際の生活費については、我が家の家計簿を別記事で出しているので、興味のある方はぜひそちらをご覧ください。

バンクーバーでの家族生活は毎月いくらかかる?

バンクーバーに家族留学・移住した際にかかる生活費について、直近6ヵ月平均を使って我が家の事例をサマリー。やはり家賃と子どものデイケア費用の負担が大きいことが可視…

生活費含め考えるべき費用の全体像(我が家の場合の実例)

種類項目
準備段階の費用:
約12,000カナダドル(約127万円)
・エージェント初期カウンセリング費用($300)
・ILETS受験費用($360×3回=$1,080)
・出願費用($150x出願2校=$300)
・学費のデポジット($9,000)
・ビザ申請費用($150)
・ビザ申請エージェント費用($750x大人2人=$1,500)
渡航前後にかかる費用:
約64万円~+税金支払額
・航空券代(180,000円×3人分)
・引越し(船便・航空便)費用(約10万円)
・住民税の残高支払い※1
・国民健康保険料の事前支払い(任意継続)※1
渡航後にかかる費用:
(初年度$58,000~$80,000/年)
・住居のデポジット費用(家賃半額分$1,000~$2,000)
・生活セットアップ費用(家具・家電など$2000~$3,000)
・公立カレッジ学費($15,000~$25,000/年)
・生活費($40,000~$50,000/年)※2

※1住民税や国民年金保険料は個人ごとに異なると思いますが、直前まで働かれていた方は出国前にまとめて支払う可能性が高いので、予測しておいた方が良いです。

※2生活費は、5歳未満の子どもがいる場合、保育園(デイケア)に預けることを想定されている方は、バンクーバーでは週5で$1,000/月くらいかかりますのでその分を見込んでおいた方が良いです。

以上、資金計画についてでした。

5-ビザコンサルタント/エージェントの初期カウンセリング

我が家は、自分たちでの情報収集で知識をある程度深め自身でも想定計画を立てた後、バンクーバーに拠点を置くビザ/移民コンサルタントの無料カウンセリングと、有償コンサルティングの両方を利用しました。

数社あたって比較検討しましたが、最終的には、ビザJPカナダを利用しました。初期のカウンセリングは無料、その後ビザコンサルタントとの具体的なコンサルはZoom/メール対応など3時間までで300カナダドルでした。

コンサルを使うメリットコンサルを使うデメリット
・ビザ、移住に関しての知識と最新の情報を持っている
・自分たちのプランを、第三者かつプロの目線でレビューしてもらえ、安心感が増す
・他の方のケースなど、似たような方の事例を聞ける
・コンサル費用が掛かる
・はずれのエージェントを選んでしまうと、誤った情報で後で苦労する可能性がある。

結論、とても丁寧に対応していただき、内容に対して3万円ほどであれば、自分で調べる時間とコスト、情報の正確性などを考えると利用して非常によかったと感じます。

6-英語試験IELTS Academicの対策、受験

計画の全体像がある程度できてきたら(渡航2年前くらい)、並行してカレッジ受験に必要な英語テストILETS Academicの対策・勉強を開始しました。それまでIELTSは受験経験なし。当時の英語力はTOEIC800くらいあったものの、リスニングや会話は苦手、英語で文章を書くことはほぼないという状態だったため、IELTS Academicのテストで点数を取れる気がしませんでした。

立てた計画:

 6ヵ月間まず勉強 →その後8ヵ月かけて計4回受けて、出願の10月までにスコア6.0をとる

実際:

 6か月間まず勉強 →最初のスコアは5.5。6か月かけて計5回受けて、8月に6.0を達成(10月出願に間に合った)

予想通り時間がかかりました。IELTSは、Writingの採点基準には恐らく独自のルールがあるので、海外で英語で普通に毎日仕事をしていた夫ですら、何も試験対策なしでそのまま受けたら、他は7.0~8.0中心だったのに、Writingだけはスコアが6.0でした(汗)。

7-留学先の学校選定・出願

渡航予定まで1年半くらいまでのタイミングで、英語の勉強と並行して、学校選びを開始しました。私たちは、子どもの学校の学費を無料にできること、学校経営の基盤、入りやすさなどを考慮して、公立カレッジ一択。かつバンクーバーの中心地から大きく外れすぎないところという条件だったので、候補は下記の4つに絞られました。

学校を4つに絞った後、プログラム内容、学費、キャンパスの場所、出願要件(英語、数学のpre-requiremnet、エッセイやポートフォーリオの必要性など)を検討し、オンラインのInformation Sessionにも出たりAdmission Officeに質問のメールをしたりして感触をつかみ、優先順位を決めて2-3つのプログラムへ出願することにしました。

出願受付はプログラム開始の前年10月(11ヵ月前)からオープンになったため、出願費用が無駄にならないように、まずは第一希望を出してダメだったら、それから第二希望を出すということにしました。結果は2週間ほど出て、入学OKが出たのでその時点で多は出さずに出願は終了しました。

ポイント

  • 出願受付は、学校によってまちまちだが、1月、5月、9月に開講するプログラムが定番で、出願はその10~11か月前にオープンというところが多い。つまり、9月開始のプログラムへの出願は前年の10月~あたりからスタートする。
  • 一定集まってから審査をするところと、申し込み順に見ていき枠が埋まった時点で受付閉じるところもある、ビザのリードタイムなども考慮すると、出願要件がそろえられていれば早めに出しておくに越したことはない。
  • 出願後の審査は、先頭の方で出したせいか意外と早く、2~3週間で合格通知(LOA=Letter of Acceptance)がメールで届いた。

8-学生ビザの申請

カレッジからの合格通知(LOA)はあくまで、学校側の受け入れ許可でしかなく、カナダへの渡航を保障するものではないため、合格通知が出た後に、カナダの学生ビザを申請する必要があります。ビザ申請の方法は色々なサイトにも情報があると思いますので詳細は割愛しますが、下記のような流れです。

出願、審査 → 合格!学校からLOAが出る → 学校が州政府(BC州)からPAL(Provincial Attestation Letter)を取得、送ってくる → 学生ビザ申請 → バイオメトリクス(指紋)採取 → 審査待ち → 学生ビザ承認 (→ 正式な学生ビザ発行自体は、その承認レターを基にカナダ入国時に空港で行われる)

自力で申請することもできますが、私たちはコンサルでお世話になったビザJPカナダのビザ申請代行を引き続き利用しました。当時海外にいたのと、2024年の移民政策が大きく変わる中での申請だったので、ルールの変更や注意事項などの情報がタイムリーに入ってきて色々アドバイスをもらえ、利用してよかったなと思います。

想定通りだったこと、想定外だったこと(計画~留学決定まで)

想定通り

  • 子どもを含めた家族で留学・渡航している事例が少なく、情報収集に苦労した。
  • ILETS6.0(全項目 6.0以上) のスコア達成までは、やはり6ヶ月くらいかかった
  • 学校・プログラムの選定や出願要件を調べるにあたって、情報が散らばっており、理解と整理をするのに時間・労力を必要とした。

想定外だったこと

  • IT系のプログラムは、大学での数学専攻・単位/成績を求めるところが多く、文系出身者には出願が難しいところが意外とあった
  • 準備中にカナダの移民制度が大きく変わったこと。予定していた夫の配偶者オープンワークパーミットが申請できなくなり、結果、学生ビザに配偶者として同行という形とせざるを得なくなった(観光ビザの延長のVistor Recordのため、カナダ国内の就労はできない)

まとめ

ということで、今回は家族でバンクーバーに留学するにあたってやったことのうち、「計画~留学先決定まで」の部分を整理してみました。次回は、「留学決定後~渡航まで」のやることを書いていきたいと思います。ではまた。