カナダ バンクーバーで銀行口座開設とクレジットカード作成

今回は、カナダへ留学やワーキングホリデー等で来た際に多くの人が最初の方に行うことの一つ、現地銀行口座の開設について我が家のケースを書きたいと思います。
私たちもどこの銀行にしよう、本当に口座作れるの?など疑問がいっぱいでしたが、学生ビザの妻、ビジターで帯同の夫のケース両方について紹介します。
銀行の候補
我が家は夫婦2人とも日本ではコスパが良く効率的なネット銀行派なのですが、カナダでは初めての銀行口座開設ということなのでまずは最初は大手にしておこうと、下記の5大銀行から選ぶことにしました。これらの大手銀行は、留学生やカナダへ来たばかり(Newcomer)向けの対応に積極的なところが多い印象です。また口座開設が支店で対面で対応してもらえるので状況に応じた担当者のサポートがあったり、質問も色々できたりするので、そちらの方が比較的開設しやすいだろうと考えました。
カナダの5大銀行
- Royal Bank of Canada(RBC)
- Toronto-Dominion Bank (TD Bank)
- Scotiabank(BNS)
- Bank of Montreal(BMO)
- Canadian Imperial Bank of Commerce(CIBC)
銀行口座開設のタイミング
まずは学生ビザの妻が、渡航後に2週間程度で口座を開きました。ステータスがビジターの夫は、入国時点でVisitor Recordの発行をしてもらえなかったため、入国後にVisitor Recordを申請、書類が来てから渡航3ヵ月後に開設をしました。本当は夫側もすぐに作りたかったのですが、妻の口座開設の際に担当してくれた銀行担当者に聞いたところ、何かしらのカナダ滞在許可の書類が無いとカナダ居住者(長期滞在予定者)として認識できないため、口座開設は難しいと言われましたので待つことにしました。
まずは学生ビザの妻がTD Bankで銀行口座開設・クレジットカード作成
妻は大手5行のうちバンクーバー内かつ近所でも支店が近くにあるTD Bankで口座を作ることにしました。バンクーバーに到着して1週間後くらいに家の近くの支店に行きましたが、事前アポが必要とのことですぐには対応してもらえず、その場で予約を取ってもらい2週間後に出直しとなりました。
出直し当日、再度夫婦と4歳の子ども3人で支店へ訪問しました。子連れで大丈夫かなとも思ったのですが、妻側が英語でのやり取りに不安があったので夫が同行する必要があったため、子どもも必然的に一緒に行く必要がありました。
家族3人でアポ時間ぴったりに行ったものの担当者が出てくるまで15分くらい待ってから、やっと個別デスクに案内されました。この辺は海外あるあるでのんびりしています。学生ビザでカレッジに行くこと、銀行口座開設をしたいことを説明すると、担当の方は慣れた様子で手続きスムーズに進みました。子どもにも椅子、色鉛筆と塗り絵を出してくれて、子どもは脇でそれを一生懸命やっていたので、子連れでも大丈夫でした。
作った口座:
- 銀行口座:TD Student Chequing AccountとSavings Account
- クレジットカード:TD Cash Back Visa Card
クレジットカードはキャッシュバックかリワード(ポイントがたまる)かのどちらかを選べましたがキャッシュバックにしました。カナダでのクレジットヒストリーがないので与信枠は$500しかつかずでしたが、地道にクレジットカードを使って徐々に信用を積んでいくしかないところです。また、カードの還元率は、Grocery, Gas & Electric Vehicle Charging, Public Transit, Recurring Bill Payments, Streaming, Digital Gaming & Media Purchaseのカテゴリが$1利用につき1.0%、その他のカテゴリは0.5%。年会費無料なのでまあこんなもんかなという感じです。
提示した書類
- パスポート
- Study Permit
- アパートの賃貸契約書(住所証明のため)
- 授業の受講詳細が掲載されたカレッジからのEメール*
一応持って行ったが提示を求められなかった書類
- インターネット回線契約の控え(住所の証明のため一応持って行った)
- 家族のVisitor Record
- カナダ到着時の航空券控え
- 日本の銀行の英語残高証明
*カレッジ学費支払いのレシートを持って行ったのですが、Enrollementが確認できる詳細が載っていないので不可とのことで、カレッジから届いていた最初のセメスターの受講クラス登録確認のConfirmation Emailを探してその場で担当者にメールで送りました。本当はカレッジにProof of Enrollmentの発行依頼をしてそれを提示するのがベストだったようですが、メールで大丈夫でした。
メモ(我が家の場合)
- 担当者が、システムに入力したり書類を印刷したりサインをしたりがあったので、手続きは合計1時間くらいかかりました。最初は自分もカウンターに一緒に座るとやる気だった4歳児もさすがに限界だったので、途中で夫がもっていった絵本を出したりなどで何とかしのぎました。
- 当日の入金額はいくらでもよかったのですが、とりあえず$10だけ入金しました
- デビットカード当日その場で発行されました。書類手続き後にATMでPINを設定して完了しました。
英語力
銀行預金や一般的な金融知識があればそれほど難しいことはそれほどないかとは感じましたが、担当者が結構な勢いで重要事項を説明するので、ところどころわからないところがあり夫が説明を挟んだり代わりに説明したりで乗り切りました。きちんと理解するには英語はできるに越したことはないかなとは感じました。
夫はVisitor Recordが発行されてからCIBCで銀行口座開設
夫は学生ビザの帯同者としての入国でしたが、入国時にその場ではVisitor Record(ビジターが通常期限6か月を超えて滞在する許可証)を発行してもらえなかったため(子どもだけ発行された)、入国後にVistor Recordを別途申請し、発行されてから銀行口座の開設手続きをしました。そのため、入国は8月で、口座開設ができたのは11月です。
夫は、妻とは違う銀行CIBC(Canadian Imperial Bank of Commerce)で口座開設することにしました。理由としては、別の銀行を試してみたかったのと、ビジターステータスで本当に開設できるか不安だったので、レビュー等でNewcomerにもフレキシブルそうな印象があり、かつ手数料無料にできる方法がありそうだったCIBCを選びました。
銀行のウェブサイトから、家から近い支店で口座開設のアポの予約を取り、子どもがデイケアに行っている平日日中に一人で行ってきました。結論、問題なく開設できました。
作った口座
- CIBC Smart™ Account
通常のChecking Accountです。学生向けにやっている新規キャンペーン等は一切適用されないので、月の取引回数に応じて口座維持手数料が設定されている口座でした。そのまま使うとかなりコストの高い口座ですが、免除となる仕組があったので開設することにしました。
・12回未満の取引(何も使わなくても)で、口座維持手数料が$6.95/月かかる。
・さらに13回~20回だと1取引ごとに+$1.25/月加算され、上限$16.95/月がかかる。
・日ごとの平均残高$4,000を維持すれば口座維持手数料免除になる。
Savings Account(貯金口座)も作りたかったのですが、CIBCのポリシーで、ビジターステータスの人は1つの金融商品しか持てないというのがあるとのことで、開設できたのはChecking Accountだけでした。デビットカードは、キャッシュバックやポイントなどは一切なし、クレジットヒストリーにもあまりプラスの影響もなさそうです。
しばらくはカナダドルで稼ぐことはなさそうなので、カナダ国内の送金(e-transfer)や自動引落(Pre-authorized Payment)がメイン、普段の買い物の支払いのメインカードは、引き続き海外外貨決済でもキャッシュバックがあるSMBC信託銀行のマルチカレンシーデビットカードGlobal Pass(0.5%、一定のステージを満たすと1.0%)かなぁと感じました。
提示した書類
- パスポート
- Visitor Record
- アパートの賃貸契約書(住所証明のため)
一応持って行ったが提示を求められなかった書類
- インターネット回線契約の控え(住所の証明のため一応持って行った)
- 妻のStudy Permit
- 妻のProof of Enrollment(カレッジ在籍証明)
- カナダ到着時の航空券控え
- 日本の銀行の英語残高証明
- ヨーロッパのクレジットスコアCredit Carmaの印刷
メモ
- 手続きには45分くらいかかりました。(担当者がアポ時間には現れず担当者の部屋に通されるまで待たされたので、実際は合計1時間くらい)
- デビットカードはその場で発行されました。
英語力
TD Bank同様、銀行の仕組みの理解があればそれほど難しいことはないと思いますが、最低限コミュニケーションが取れる程度はあった方がいいかなとは思いました。
夫のクレジットカードは入国10ヵ月後にAmexで発行
夫は、銀行口座開設時に口座に紐づけてクレジットカード発行はできなかったので、渡航後10ヵ月後に個別にAmerican ExpressのSimplyCash Cardへ申し込みを試してみたところ、無事審査が通り発行されました。フリーランスなので、職業はSelf-employed、年収は昨年の収入(恐らく今年も同じレベル)をそのまま正直に書きましたが、与信枠も生活や学費などのほとんどの支払いが問題なくできるレベルの金額で結構つきました。
これは想像レベルですが、カナダでのクレジットヒストリーは全くなかったにも関わらず審査が通り与信枠が大きくついた理由としては、Amexはグローバルで顧客の与信管理システムが連携されていて、日本とヨーロッパでAmex発行のカードをかれこれ15年くらい使用していたその支払い実績がAmex側であったことや過去の他国での与信枠が大きく影響したのではないかと感じています。
これは個別ケースかなとは思いましたが、Amexを長く使っていてよかったと思いました
まとめ
ということで今回は、我が家の場合のカナダ バンクーバーでの現地銀行口座開設、クレジットカードの作成の話でした。人によってケースバイケースだとは思うのですが、誰かの役に立てば幸いです。