バンクーバーのマラソン大会 BMO Vancouver Marathon 8kmに参加

5月に入って気候が良くなってきたバンクーバーですが、バンクーバーで開催される最大級のマラソン大会、BMO Vancouver Marathonで走ってきたので、その様子を書きたいと思います。マラソンといっても今回は8kmコースでの参加ですが、イベントの盛り上がりやその雰囲気を楽しむことができました。
BMO Vancouver Marathonとは
BMO Vancouver Marathonは、カナダ全土で銀行などの金融事業を展開するBMOがスポンサーとなっているバンクーバーで開催される大型マラソン大会です。その歴史は長く、最初は1972年に開始され、今も続いているとのことです。2025年は5月4日(日)に開催されました。今年は60か国からの参加があり、20,000人近くのランナーが走り、ボランティアも3,000人、応援の人もかなり繰り出したようで、市をあげての大きなイベントです。
距離は下記の3種類です。
- 42.2km (フルマラソン)
- 21.1km(ハーフマラソン)
- 8.1km
このほかに前日の5月3日土曜日には、6歳から13歳までを対象にした、2.4kmのKids Runもあったようです。
申し込み
実は10年ほど前に夫婦で旅行と組み合わせてハーフマラソンに参加したことがあり、コースも美しく楽しかった思い出があったので、昨年バンクーバーへの引っ越しが決まった時点で、早速申し込みをしました。人気の高い大会ですが、東京マラソンのように抽選ではなく、先着順です。マラソンとハーフマラソンは人気なため、遅くとも半年~10ヵ月前くらいなど早めに申し込みすることをお勧めします。
私が申し込んだのは8ヵ月前でしたが、確か既にハーフはもういっぱい。フルか8kmしか残っていなかった記憶があります。妻はずいぶん前に走るのをやめてしまったのと今は子どももいるので、今回は夫の私だけの参加です。
金額は距離によって異なりますが、8kmは55.00カナダドル+税で、合計64.08カナダドルでした。
他の大会でなさそうな大きな特徴としては、レース前日まで距離変更ができること(フル→ハーフなど、距離を下げることはできるが逆に上げることはできない)。枠に制限はあるみたいですが、早く申し込むと、長い距離は走れる状態に持っていけるかな?という不安は常にあるので、とりあえず申し込んでいてもプレッシャーが高すぎないのはよいですね。
前日開催 Expo


東京マラソンと同じで、レース前日までにゼッケン(Bib)を受け取りに行く必要があります。日曜日の本番の前の金・土曜日に、バンクーバーダウンタウンの中心地Waterfront近くにあるCanada Placeという展示会会場でExpoというのが開催されていて、そこで受け取ります。大手スポンサーがたくさんついているので、敢えて来場させてブースなどに来てもらうためかなと思いますが、バンクーバー市内の人はいいけれど、郊外の人はわざわざそのためだけにダウンタウンまで来なければいけないのは大変ですよね。
ということで、前日の土曜日に子どものお出かけに合わせて2人で行ってきました。会場はたくさん人がいて、みんな記念写真撮ったりスポンサーブースでサンプルを試したりと盛り上がっていました。ハーフマラソンとフルマラソンの人はここで預入荷物ドロップ(Gear Check Bag)していたようです。8kmのみ、荷物ドロップは当日朝です。
ブースを色々見てみたかったのですが、子どもが早く遊びに行きたがっていたので、ゼッケンとTシャツを受け取って、少し会場の写真だけ撮って早々に退散しました。前の日からワクワクが感じられるので、行く面倒さはありますが、個人的にはExpoに取りに行くスタイルは結構好きです。
レース当日
スタート地点まで
いよいよレース当日の5月4日(日)。距離によってスタート時間が異なり、ハーフが7:30am、フルが8:30am、8kmは9:30です。メインであるフルとハーフはスタート地点がQueen Elizabeth Parkの近くなのですが、8kmだけ別場所Stanley Parkの近くです。
距離も短いし手ぶらで直接スタート地点に行こうかなとも思ったのですが、当日朝の気温は11℃と肌寒かったのでジャケットだけ着ていって、それだけ預けることにしました。荷物預け入れの場所はダウンタウンWaterfront駅から徒歩5分のところにあり、ここで荷物をドロップ、そのすぐ脇からスタート地点までのランナー送迎シャトルがどんどん出ていました。オペレーションかなりしっかりしています。このシャトルバスは、観光バスかなと思っていたのですが、なんと黄色のスクールバスでした。普段よく目にするバスですが、実際に自分が乗るのは初めてでした。


5分少し経って到着。そこからスタート地点まで5-6分歩いて行きます。道にはボランティアの方もたくさん立っており、とりあえず参加者の流れについていけばいいので、迷うことはないです。ほどなくスタート地点に到着。海外のレースらしくスタート地点は結構緩い感じで、特に立ち入り制限などもなく、参加者でも同伴の人でも気軽に入って写真を撮ったりできます。仮説トイレもたくさんあります。
事前の申請タイムによって、ゼッケンに色がついており、それに従った位置に並びようになっています。と言ってもここも特にチェックはなく、みんな緩い感じで適当に待っているのでまあ目安程度なのかもしれないです。自分はとりあえず6:00/km前後で行こうと思ったので、その辺で待ちます。海外レースで良くある感じで、スタート地点ではガンガン音楽がかかっていてDJもスタートを盛り上げていました。ランナーたちもノリノリです。


レーススタート!
9:30amなっていよいよスタート。ハーフマラソンのコースに途中から合流する感じなので、ハーフマラソンの後ろの人たちが残っているところに合流する感じで走り始めます。
スタートしたらすぐにStanley Parkの森の中を走っていくので、とても気持ちがいいです。ただアップダウンがそれなりにあるので、ペースをうまく保っていないとばててしまいそうでした。給水所もたくさんあって、ボランティアの方や沿道の方がみんな全力で応援してくれるので、とても元気が出ます。
8kmしかないので、走っている途中についてはあまり書くことがないのですが、あっという間に走り終わってダウンタウンのゴール地点へ。ゴール地点にはたくさん人が集まっていて両脇から応援を受けるのでとても嬉しくなります。このコースの両方からの大声援、どんなにつらくても元気が出て笑顔になりますよね。


久々のレースだったのでゆっくり楽しく走ろうと思ったものの、周りにつられ楽しくて盛り上がってしまい結果は5:16/分ペース。自分的には練習不足なのにだいぶ早く走りすぎて少し疲れました。実は最初の2kmくらいの時に途中でポケットの中でiPhoneのランニングアプリRunkeeperが止まってしまっていてペースよくわからなかったので後で公式レース結果をみて知りました。やはりきちんとランニングウォッチを買った方がいいかもしれません。
ゴール後


ゴール後は、そのまま歩いていき、メダルの受け取り、その後スナックや飲み物などの支給品を受け取ります。エナジーバー、グミ、バナナ、ポテトチップス、ターキーベーグル、水と、たった8kmしか走っていないのにすごい量です(笑)。ゴール地点は距離にかかわらず全員一緒なので、もらえるものは同じです。確かにフル走ったらこれくらいのエネルギー量摂取したいですよね。
ゴール地点から少し進んだウォーターフロントエリアでは、ブースが出たりイベントも開催されていたのですが、人が多かったのと、この日だけ午前中は妻にお願いしていた子どもの相手をスイッチしなければいけなかったので、すぐにひき上げることにしました。朝荷物を預けたところまで歩いて行き、ピックアップ、その後帰宅しました。全部終わったのは11時くらいで、半日もかかりませんでした。
まとめ
ということでバンクーバーの大型マラソン大会、BMO Vancouver Marathonの8kmに参加した記録でした。8~10km程度の距離だと気持ちよく走れ、当日も半日で終わるし普段の練習距離も短くて済むので時間もとられず、レース後もダメージも残らずなので、子育てがあっても比較的日常生活に影響を及ばさずに出ることができました。プレッシャーも少なく気軽に参加できる8kmおすすめです。
個人的には8kmでも十分楽しかったのですが、ゴールや帰りの電車ではやはりメインである長い距離を走られた方の達成感が伝わってきたのでうらやましくなってしまい、今度はぜひハーフマラソンの方に出てみたいなぁと思っています。
ちなみに妻と子どもにも「応援に来る?」と聞いてみたのですが、全く興味なしだったので1人で行ってきました(笑)。子どもも大きくなって家族全員でレースに出れる日がいつか来るといいなと願っています。